山羊の血液型に関する研究 : III 山羊唾液中の型的物質
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概要
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我々は山羊唾液中に於ける型的物質の存在の有無並に性状につき研究し, 次の事項を得た。<BR>1) 山羊唾液中にはA, B型質, O物質が分泌されている。<BR>2) 山羊唾液中の各型質の構造は次の通りである。<BR>A型質A<SUB>I</SUB>A<SUB>II</SUB>A<SUB>III</SUB>A<SUB>IV</SUB>, 或はA<SUB>III</SUB>A<SUB>IV</SUB>, 或はA<SUB>IV</SUB><BR>B型質 B<SUB>II</SUB>B<SUB>III</SUB><BR>O物質O<SUB>I</SUB>O<SUB>II</SUB>O<SUB>III</SUB>, 或はO<SUB>II</SUB>O<SUB>III</SUB>, 或はO<SUB>III</SUB><BR>3) 山羊唾液中に於ける各型質の存在の状態は山羊個体により異なり, 血清学的特異体質である。その出現頻度はA<SUB>I</SUB>A<SUB>II</SUB>A<SUB>III</SUB>A<SUB>IV</SUB>, B<SUB>II</SUB> B<SUB>III</SUB>, O<SUB>I</SUB> O<SUB>II</SUB> O<SUB>III</SUB>のものが50例中58%で最も多く. B<SUB>II</SUB>B<SUB>III</SUB>, O<SUB>II</SUB>O<SUB>III</SUB>のもの16%, A<SUB>III</SUB>A<SUB>IV</SUB>, B<SUB>II</SUB>B<SUB>III</SUB>, O<SUB>I</SUB> O<SUB>II</SUB>O<SUB>III</SUB>のもの10%, その他という順序である。
- 社団法人 日本畜産学会の論文
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