鶏翼切断に関する研究 : II 肉の化学的組成に及ぼす影響
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概要
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鶏翼を切断することがその肉成分に及ばす影響を調査せんとして単冠白色レグホン種♂初生雛96羽を8区に分け孵化後翼切断までの時間により切断区を7区とし,1区を対照区として試験し71日目に各区の体重の平均発育状態のものを2羽づつ選びこれを解体し,胸肉と腿肉につきその生産増量並にそれらの化学的組成分を調査した。1) 試験期間中に於ける増体重は翼切断の時期により良好な影響がみられた。本試験では孵化後32,38時間切断区は対照区に比し優っていた。2) 肉の化学的組成に対する翼切断の影響は前同様に切断時期が関係するものの如くである。水分は切断時期により対照区より少なくなり,粗蛋白質及び粗脂肪は多くなった。本試験ではこの傾向は孵化後32〜38時間に翼切断したものに於て特に朗かであった。3) 増肉量(胸肉+腿肉)に対しすは翼切断が好影響を与えることが認められた。特に孵化後32〜38時間に切断した各区は対照区に比し夫々新鮮物で約15%,9%,乾物で約31%,21%大であった。またその粗蛋白質及び粗脂肪の増量に於ても同様の傾向を示し特に孵化後32〜38時間に切断した各区は対照区に比し粗蛋白質は約30%23%,粗脂肪は約89%,36%大であった。
- 社団法人 日本畜産学会の論文
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