名古屋種及び白色烏骨鶏の脚色の遺伝
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概要
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農研産名古屋種及び1952年愛鶏家から購入した白色烏骨鶏について脚色に関する因子型を分析するため各種交配を行つてそれらの遺伝様式を研究した。その結果は次のようであつた。1 名古屋種のうち鉛脚のものは真皮性メラニンを発現するid因子に支配され,この形質は白色レグホンとの交雑において完全に伴性遺伝を示した。そして羽色を支配する因子をも考慮してその脚色についての因子型は次のように推定された。_??_ OOCCeeiiWWb-id _??_OOCCeeiiWWbbidid2 白色烏骨鶏の脚色は主としてid因子に支配されるが白レグ及び横斑ロツクとの交雑によるF1雄の脚色には明瞭な白色が現れず種々の程度の黒色が現れる。これは烏骨鶏に潜在する縦斑(stripe)による横斑の部分的抑制によるものであろう。3 白色烏骨鶏と白色レグホン及び横斑ロツクとのF1において冠及び嘴の色は完全に伴性するからこれによつてF1初生雛の雌雄を確実に鑑別し得ることがわかつた