茶園における年1回施肥と生分解性マルチを利用した窒素溶脱防止
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
年1回施肥とし,うね間を周年マルチングすることで,茶園からの硝酸性窒素の溶脱を抑制し,施肥回数とともに年間窒素施用量を40kg/10aまで削減できる技術を開発した。<BR>本技術は,70日タイプと180日タイプの2種の被覆肥料を主体とした配合肥料40kgN/10aを春肥時期に一括施用し,その後直ちに生分解性マルチでうね間を周年マルチングする。<BR>このマルチングによって,降雨による硝酸性窒素の溶脱が抑制され,長期にわたって施肥窒素がうね間土壌に維持された。年間窒素施用量が70kg/10aで年5回施肥の農家慣行施肥と収量,品質を比較検討したところ,一・二番茶とも収量,品質は同等であった。また,施肥に関する労働時間は,マルチングに要する時間を含めても年1回施肥が農家慣行施肥の半分以下となった。
- 日本茶業技術協会の論文
著者
関連論文
- 茶園における土壌バイオマスとその窒素の代謝回転速度
- ヨシ帯を利用した茶園排水中硝酸性窒素の浄化
- 茶園土壌における被覆尿素肥料の溶出とチャの吸収利用
- 茶園における年1回施肥と生分解性マルチを利用した窒素溶脱防止
- 被覆肥料の茶園全面施用による施肥効率の向上
- 茶園うね間における整せん枝残さ堆積の実態とそれが施肥窒素の土壌における動態に及ぼす影響
- 茶園うね間の整せん枝残さ堆積による亜酸化窒素の発生
- タイトル無し