C型慢性肝炎患者に対するインターフェロン-β先行ペグインターフェロン・リバビリン投与中の自己評価式抑うつ性尺度の検討
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概要
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C型肝炎に対するインターフェロン-β(IFN-β)2週先行ペグインターフェロン・リバビリン(Peg-IFN・RBV)24〜72週間投与時のZungs self-rating depression scale(SDS)の有用性を検討した.SDS得点は有意に上昇し(投与前平均:36.1,IFN-β 2週時:39.4,Peg-IFN 2週時:40.6,12〜24週時:44.6,n=74,P<0.0001),IFN(+RBV)の生理的副作用又はうつ病随伴症状発現の可能性が考えられた.副作用中止率は50点以上上昇例で他より高値であった(36.0% vs 25.6%,P=0.36).睡眠障害と食欲減退の得点上昇は両治療法で差が無い一方で,憂うつ・疲労・焦燥はPeg-IFN・RBV時に高いことが示唆された(P<0.001).また意欲・活動性低下を示す精神運動性制止は早期から発現していた.以上のようにSDSは患者の生理的,心理的症状を客観的に表し有用と考えられた.
著者
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湯浅 志郎
姫路赤十字病院内科
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森井 和彦
姫路赤十字病院内科
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奥新 浩晃
姫路赤十字病院内科
-
森井 和彦
姫路赤十字病院 内科
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奥新 浩晃
姫路赤十字病院 内科
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湯浅 志郎
姫路赤十字病院
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上坂 好一
姫路赤十字病院内科
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