LC/MS/MSによる動物組織中のペニシリン系抗生物質の同時定量
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概要
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LC/MS/MSによる食肉中のペニシリン系抗生物質(アンピシリン,ペニシリンG, ペニシリンV, オキサシリンおよびクロキサシリン)の迅速同時定量法について検討した.イオン化はエレクトロスプレーイオン化法を用いネガティブモードで行った.試料を蒸留水で抽出しC18カートリッジによるクリーンアップ後フェネチシリンを内部標準として添加した.牛,豚および鶏の筋肉,肝臓および腎臓に各薬剤を 10〜250 ng/g 添加した場合の回収率は 77.3〜99.8% であった.各薬剤の検出限界は筋肉および腎臓でアンピシリンが 6 ng/g, ペニシリンGおよびペニシリンVが 2 ng/g, オキサシリンおよびクロキサシリンが 4 ng/g, 肝臓でそれぞれ 15, 5 および 10 ng/g であった.本法を用いて筋肉23検体,肝臓14検体および腎臓22検体について分析したが,いずれの薬剤も検出されなかった.
- 2003-02-25
著者
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