胸壁に生じた濾胞辺縁帯リンパ腫の1例
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概要
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背景.胸壁に悪性リンパ腫が発生することは非常に稀である.症例.62歳男性.他疾患加療中に撮影されたCTにおいて,偶然1.5 cm程の右胸壁腫瘍と4 cm大の肝腫瘍を発見された.悪性肝腫瘍を疑われ肝生検を含めた精査が行われたが確定診断に至らず経過観察されていた.両腫瘍はMRI所見が酷似しており,同一疾患の多臓器発生,または転移性腫瘍の可能性があった.1年後に胸壁腫瘍が増大したため胸腔鏡下腫瘍切除術を施行し,切除標本から節外性辺縁帯B細胞リンパ腫と診断された.後日,肝腫瘍は再検査により,B細胞性悪性リンパ腫と診断された.結論.極めて稀な,胸壁に生じた節外性辺縁帯B細胞リンパ腫の1例を報告した.同時性異所性病変の診断に,MRIが有用であった.
著者
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平田 奈穂美
熊本中央病院呼吸器科
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牛島 淳
熊本中央病院呼吸器科
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最勝寺 哲志
熊本中央病院呼吸器外科
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丸山 正子
熊本中央病院呼吸器科
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丸塚 孝
熊本中央病院呼吸器科
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最勝寺 哲志
熊本中央病院呼吸器科
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牛島 淳
熊本中央病院(共済)
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平田 奈穂美
熊本中央病院呼吸器内科
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稲葉 恵
熊本中央病院呼吸器内科
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丸塚 孝
熊本中央病院呼吸器外科
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