麻疹肝炎の3例
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概要
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2008年3〜4月にわれわれは3例の成人麻疹を経験し,そのいずれもが肝障害を伴っていた.症例は19歳女性,26歳男性,33歳女性で,発熱と全身倦怠感のため受診し,初診時あるいは経過中全身に紅斑が認められ,麻疹と診断した.3例とも血液検査においてAST,ALT,LDHの増加とIgM型麻疹ウイルス抗体の出現が認められた.成人例は小児例とは異なり,高率に肝障害を伴うといわれている.急性肝障害の鑑別診断にあたり麻疹も念頭におく必要がある.
2008年3〜4月にわれわれは3例の成人麻疹を経験し,そのいずれもが肝障害を伴っていた.症例は19歳女性,26歳男性,33歳女性で,発熱と全身倦怠感のため受診し,初診時あるいは経過中全身に紅斑が認められ,麻疹と診断した.3例とも血液検査においてAST,ALT,LDHの増加とIgM型麻疹ウイルス抗体の出現が認められた.成人例は小児例とは異なり,高率に肝障害を伴うといわれている.急性肝障害の鑑別診断にあたり麻疹も念頭におく必要がある.