入院時経管栄養患者に対する訓練時間増加の効果
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概要
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回復期リハビリテーション病棟では,2006 年4 月より各療法の上限なく1 日当たり合計9 単位までの訓練が施行可能となり,前後での経管栄養離脱率,嚥下障害改善の変化について検討した.2001 年4 月1 日から2006 年3 月31 日に入院し退院となった患者 (6 単位群),2006 年4 月1 日から2009 年3 月31 日に入院し退院となった患者(9 単位群)に対し後ろ向きコホート研究を施行.全例入院時経管栄養で初発の脳血管障害,発症2 カ月以内に入院した患者とした.経管栄養離脱率,入院時FIM合計点,FIM効率,1 日当たりの訓練単位数について比較し,嚥下障害改善に寄与しているかについてロジスティック回帰分析を用いて検定した.両群とも属性,入院時FIM合計点,FIM効率に差はなかった.6単位群の経管栄養離脱率35.7 %,9 単位群の経管栄養離脱率81.3 %で有意に9 単位群の経管栄養離脱率が高かった (p<0.05).1 日当たりの訓練単位数は9 単位群で有意に高く,退院時に摂食嚥下障害重症度分類5 以上であるかどうかを従属変数としたロジスティック回帰分析では1 日当たりのST訓練単位数が独立して寄与していた (p<0.01).
著者
-
西村 一志
やわたメディカルセンター
-
後藤 伸介
やわたメディカルセンター リハビリテーション技師部
-
池永 康規
やわたメディカルセンターリハビリテーション科
-
西村 一志
やわたメディカルセンター リハビリテーション科
-
高橋 友哉
やわたメディカルセンターリハ科
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高橋 友哉
やわたメディカルセンター リハビリテーション科
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池永 康規
やわたメディカルセンター リハビリテーション科
-
後藤 伸介
やわたメディカルセンター リハビリテーション科
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