青年期における不快情動との直面を促進する要因に関する検討
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
本研究は,a)不快情動との直面を促進する要因とはどのようなものか,b)それらの要因は不快情動の回避にどのような影響を及ぼすか,の2点について検討することを目的として行われた。自由記述式調査およびそこから得られた項目群の因子分析結果から,不快情動との直面を促進する要因は,“支えてくれる他者”,“気分調整の自信”,“環境的ゆとり”,“つらい過去経験”,“成長への意志”の5つから捉えられることが示唆された。また,構造方程式モデリングを用いたパス解析の結果,直接・間接的に不快情動回避に影響を及ぼしていたのは,“気分調整の自信”,“支えてくれる他者”,“環境的ゆとり”の3要因であった。よって,不快情動との直面を考える上では,特にこれらの要因が重要となることが示された。
- 日本パーソナリティ心理学会の論文
著者
関連論文
- 美容のための身体可変性の認識 : 身体の各部分における特徴および文化差検討
- 青年期における不快情動との直面を促進する要因に関する検討
- 青年期における不快情動の回避が友人関係に及ぼす影響 : 自己開示に伴う傷つきの予測を媒介要因として
- 課題の取りかかりに関する研究 : パーソナリティとストレスコーピングの観点から
- 投影法(ロールシャッハ・テストなど) (精神科臨床評価検査法マニュアル〔改訂版〕) -- (心理・神経心理学的検査)