自動抽出とAGROVOCの組み合わせによる言語資源の整備
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
電子化されたデータを効率的に利用するための道具として,言語資源の役割が重要になりつつあり,農業関連分野においても言語資源の整備が必要である.言語資源の整備に必要な労力を軽減する方法として,自動抽出の技術を利用することが考えられる.しかし,自動抽出された情報には断片的になりやすいという問題がある.そこで本研究では,自動抽出の結果を農業関連分野における既存の言語資源のAGROVOCと組み合わせ,この問題の解決を試みた.この組合せが有効であれば,農業関連分野の言語資源の整備に貢献するところが大きい.定型表現を用いた語の上位下位関係の抽出,および係り受けを用いた語の兄弟関係の抽出の2種類の方法で自動抽出を行ったところ,多くの情報をAGROVOCに関連づけることができた.自動抽出の側から見ると,断片的な情報をAGROVOCの体系の中の一部として活用できるという可能性が示された.既存の言語資源の側から見た場合には,単に収録する用語の充実を図るということだけでなく,既存の語に別の視点を追加するという面でも効果があることが分かった.
著者
-
斉藤 三行
農林水産技術会議事務局 筑波事務所
-
岡辺 明子
農林水産技術会議事務局 筑波事務所
-
木浦 卓治
中央農業総合研究センター
-
法隆 大輔
中央農業総合研究センター
-
法隆 大輔
中央農業総合研究セ
-
竹 あかね
農林水産技術会議事務局筑波事務所
-
斉藤 三行
農林水産技術会議事務局筑波事務所
関連論文
- 農林水産分野における自動索引付けに有効な言語資源の開発と評価
- 農林水産分野の情報検索に資する言語資源の開発
- 農業関連文書用形態素解析サーバの開発とテキストの自動分類による検証
- 農業技術体系データベースの効率的な構築手法
- 知識獲得ツールを利用した大豆栽培試験語彙体系の構築
- XML形式で記述した農業技術体系データの評価
- ネイティブXMLデータベースeXistの利用法
- 協調型エージェントによる作物育成データの共有
- 自動抽出とAGROVOCの組み合わせによる言語資源の整備
- 農学分野における検索実態を基にした効果的な検索システム要件の提案