3次元表情―感性推定システムの開発と評価
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概要
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感性工学とは,人間の感性やイメージを物理的なデザイン要素に翻訳して感性に合った製品や環境などを設計する手法であり,その利用は食・環境分野にとって今後重要といえる.もしも感性が把握できると,消費者評価の高い農産物・食品の設計/開発/評価や,快適な室内空間,アメニティ効果の高い都市・農村の景観などが構築できるからである.これまで我々は表情と感性の関連に着目し,重要な顔ノードの特定と,類似度と最近傍法を用いた2次元表情―感性推定システムを構築した.このシステムにより,表情から感性が推定できる可能性が示唆された.本論文では,2次元から拡張し,ステレオビジョンを用いた3次元表情−感性推定システムを構築し,その評価を行った.正の感性,負の感性,驚きを対象として評価したところ,正の感性と負の感性で特に良好な結果を得ることができた.驚きについては個人差や感性表情差などから識別結果が他の2感性より低下していたが,本システムで感性が推定できることが示されたと考える.
著者
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佐々木 豊
東京農業大学地域環境科学部
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伊藤 一史
東京農業大学地域環境科学部
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荒川 直毅
東京農業大学大学院農学研究科
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佐藤 裕毅
東京農業大学地域環境科学部
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矢島 博充
東京農業大学地域環境科学部
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