肩関節挙上障害症例における頸椎症性筋萎縮症例の検討
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
Difficulty of shoulder elevation is mainly caused by shoulder disorder. However patients with deltoid paresis by cervical spondylotic amyotrophy (CSA) are sometimes referred to a shoulder surgeon. We reported on the clinical courses of 19 patients with CSA to analyze their clinical features in order to clarify the point of differentiation from shoulder joint disorder. Of 8118 patients who consulted the shoulder service of our department, 162 patients (2%) were diagnosed as having cervical lesion. Nineteen patients were diagnosed as having CSA based on the clinical features, especially, deltoid palsy associated with weakness of the short rotators and biceps, without definite sensory deficit. MRIs, plain X-rays, and electromyographies were examined supplementarily. Their mean age was 60.3 years old, range 40-75, 15 males and 4 females. Symptoms at the onset, the duration, and the self-evaluation of their present status were investigated. At the onset, disability of shoulder elevation without pain appeared in 10 patients. Eight patients were aware of their shoulder weakness with shoulder or neck pain. Nine patients obtained almost complete relief of symptoms within 3 months from the onset. Muscle weakness or shoulder pain had still remained in 4 patients without ADL disability. Two showed no recovery from pain and weakness. Patients having CSA are sometimes wrongly diagnosed as having shoulder disorder, because it shows slight sensory deficit. Confirmation of biceps weakness is useful in the differentiation of CSA from shoulder disorders.
- 日本肩関節学会の論文
著者
-
小川 清久
慶應義塾大学スポーツクリニック
-
池上 博泰
慶應義塾大学整形外科
-
井口 理
東京都保健医療公社大久保病院整形外科
-
中道 憲明
慶應義塾大学医学部整形外科
-
井口 理
慶應義塾大学 医学部 整形外科学教室
-
奥山 訓子
慶應義塾大学医学部整形外科
-
池上 博泰
慶應義塾大学医学部整形外科
-
井口 理
宇井整形外科医院
-
奥山 訓子
慶應義塾大学
-
小川 清久
慶應義塾大学医学部整形外科
-
小川 清久
慶應義塾大学 医学部 スポーツクリニック
-
池上 博泰
慶應義塾大学
関連論文
- 上腕骨近位端変形治癒骨折に対する骨切り術を併用した矯正手術
- 陳旧性肩鎖関節脱臼に対する烏口鎖骨靭帯再建術の治療経験
- 肩腱板広範囲断裂の手術療法
- 健常者の上腕骨後捻角 : 性・利き腕・スポーツ歴との関係
- 肩峰骨折後偽関節, 肩峰骨に対する sliding method の応用
- 肩関節不安定症と肩峰下インピンジメントの症状を呈した三角筋下脂肪腫の1例
- 外傷性肩関節前方不安定症に対する Bankart 法の術前・後の関節症 : 術後5-20年の追跡調査の解析
- 肩峰下滑液包内に発生した pseudomalignant osseous tumor の 1 例
- 陳旧性烏口突起骨折によるインピンジメント症候群:反復性肩関節前方脱臼に合併した1例
- 進行したリウマチ肩に対する烏口突起骨移植を併用した人工骨頭置換術
- 大結節が整復阻害因子であった後方脱臼骨折の1例
- 肩甲上神経麻痺に対する知覚検査
- 上腕骨近位端・近位骨幹端骨折に対する transmedullary support screwの応用
- 肩関節挙上障害症例における頸椎症性筋萎縮症例の検討
- 上腕骨近位端骨折に対するNeer分類の検討
- CTを用いた上腕骨後捻角計測:第5報−関節窩傾斜角との関係−
- 肩腱板広範囲断裂の手術療法 : 一次修復の基本手技と Patte 変法を中心に
- 五十肩の保存療法
- 肩甲帯に発生した末梢神経麻痺 : 明らかな誘因のない50例の検討
- 上腕骨後捻 : CTを用いた計測法の比較・検討
- 中高年の反復性肩関節前方脱臼 : 50歳以上で手術を行った症例の検討
- 骨頭に cavitation を生じた上腕骨外科頚骨折偽関節の治療
- 上腕骨外科頸骨折の見方・考え方 (1)
- 著しい関節症を呈した肩関節滑膜性骨軟骨腫症の1例
- 反復性肩関節脱臼における肩甲骨関節窩欠損の評価 : ―CTを用いた方法―
- 鎖骨偽関節の臨床的検討
- 断裂関節包の退縮により一次縫合が不可能であった反復性肩関節脱臼の1例
- 上腕二頭筋長頭腱部分断裂の3例
- 反復性肩関節脱臼にみられる関節症性変化 : 第2報
- 動揺肩に対する拡大 Bankart 変法の長期成績
- 反復性肩関節脱臼にみられる関節症性変化 : 第1報
- 外傷性上腕二頭筋長頭腱脱臼 : 診断上の問題について
- 腱板広範囲水平断裂に対する二層形成法
- 関節包骨頭側断裂と腱板断裂を合併した反復性肩関節前方脱臼の30歳男性例
- 肩関節前方不安定症における臨床的表現型(脱臼様式)と初回脱臼の定性的因子との相関について
- 広範囲関節包断裂による反復性肩関節前方脱臼 : 術前診断と手術所見
- ガングリオンによる肩甲上神経麻痺 : MRI所見, 手術所見について
- 肩関節前方不安定症における脱臼様式(臨床的表現型)と現病歴, 理学および術中所見との相関について
- 棘窩切痕部のガングリオンによる肩甲上神経麻痺
- 鎖骨遠位端骨折の臨床的検討
- 上腕骨外科頚偽関節の観血的治療
- Bennett lesion の臨床的検討
- 肩関節前方不安定症における Hill-Sachs lesion のX線学的検討
- 陳旧性烏口突起骨折に対する治療法の検討
- 鎖骨遠位端切除術の有用性の検討
- 成長期鎖骨骨折と復帰条件
- 肩関節の Bennett 障害
- 外傷性肩関節後方脱臼骨折に対する治療法の検討
- 肩甲上神経麻痺におけるMRI所見の検討
- 前方関節包の大きな断裂を伴った反復性肩関節前方脱臼の3例
- 肩関節前面の破格筋腱の検討
- 外傷性肩関節後方脱臼骨折の検討
- 症例報告 野球選手に発生した肩甲骨関節窩離断性骨軟骨炎に対して関節鏡視下骨釘移植術を行った1例
- 陳旧性PIP関節脱臼骨折に対する治療成績の検討 : 成績不良例を中心に
- 上腕骨遠位骨端離開
- 上腕骨近位端骨折における直線型順行性髄内釘 (Targon PH nail) の治療成績
- 症例報告 診断に長期を要した上腕骨遠位部類骨骨腫の1例
- 上肢の骨折 肘周辺の骨折 (これが知りたかった ここまで知りたかった 骨折ケア パーフェクトブック) -- (四肢・脊椎骨折の特徴)
- 上腕骨骨幹部骨折偽関節に対する治療経験
- 遠位橈尺関節鏡の有用性
- 両側同時に受傷した上腕骨頚部骨折の1例
- 橈骨遠位骨端線損傷を伴った小児 Monteggia 骨折の1例
- 小児上腕骨遠位端粉砕骨折(T骨折)の治療経験
- 手における伸筋腱損傷術後のリハビリテーション (特集 手指・手関節外科のリハビリテーション)
- 高齢者の上腕骨通顆骨折 -小皮切による cannulated screw 固定法-
- 内反肘変形に対する矯正骨切り : 内旋矯正の必要性に関する検討
- 牽引型指用創外固定器を用いた肋骨肋軟骨移植術による手指PIP関節再建術
- 早期骨端閉鎖に伴う尺骨遠位成長障害に対し骨延長を行うことでDRUJの再適合化を得られた1例
- 自家考案延長器による手指・足趾仮骨延長法の検討
- 手根骨に発生した有痛性ガングリオンの治療経験
- 深指屈筋腱停止部骨折の治療経験
- 腱板断裂に対する関節鏡視下腱板修復術の治療成績
- キーンベック病の手関節鏡分類とその治療
- 尺骨茎状突起骨折と遠位橈尺関節不安定性
- 上腕骨近位端骨折における各種髄内釘固定の治療成績の比較検討
- 距骨骨折の分類 : 頸部骨折と体部骨折の区別
- 小児の距骨骨折
- 距骨骨折の長期成績の検討
- 距骨々折の臨床像
- 吸収性腱板修復用ノットレススーチャーアンカーの力学的特性
- 伸筋腱皮下断裂・手根管症候群を合併した Kienbock 病の1例
- 手根管症候群再手術例の検討
- 陳旧性Bennett骨折手術例の検討
- 発育期野球選手の上腕骨内側上顆骨軟骨障害
- 外瘍性肘関節拘縮に対する治療戦略
- 神経因性疼痛に対する治療 : 手術療法の立場から
- 高齢者の上腕骨通顆骨折に対する経皮的スクリュー固定法
- 風車翼手の治療経験
- 肩こりに関するプロジェクト研究(平成16-18年)
- 麻痺肩に対する筋移行術を用いた機能再建術
- Sprengel変形--肩甲骨周囲筋の形成不全と治療成績について (誌上シンポジウム 小児の肩関節疾患)
- ナースのための整形外科手術アトラス(肩関節編 4)反復性肩関節脱臼に対するopen Bankart法
- 高齢者の上腕骨近位端骨折
- 高齢者の上腕骨近位端骨折
- 卒後研修講座 肩関節疾患の基本的診察法の実際--問診と視・触診
- 肩関節外傷性前方不安定症に対する Bankart 法の長期成績
- 肩腱板部分断裂の観血的療法
- スポーツ選手に対する Bankart 法
- 肩甲骨関節窩骨欠損を伴う肩関節前方不安定症に対する Bankart-Latarjet 法の治療成績
- Sprengel 変形 : 肩甲骨周囲筋の形成不全と治療成績について