C型慢性肝炎に対するIFN β1日2回投与後IFN α 2b+リバビリン併用療法 (計24週間投与) の有用性についての検討
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概要
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難治性と考えられる高ウイルス量のC型慢性肝炎患者に対し, IFN α 2bとリバビリンの併用24週投与における導入2週間をIFN βの1日2回単独投与に置き換えた投与法を行い, その有用性について検討した. ウイルス学的著効に至った症例は, Genotype 1bでは44.4% (12/27), そのうち従来法のHCV-RNA定量で500 kIU/ml 以上の症例では31.6% (6/19) であった. またGenotype 1b以外の症例では86.7% (13/15) が著効に至った. 著効に関わる因子についての多変量解析では, 開始4週目のHCV-RNA定性の陰性化のみが有意な因子として抽出された. 本治療法は難治症例に対しても有用であり, 治療早期でのウイルス陰性化率が高められたことと維持治療期でのα 2bとリバビリンの作用が相加的に著効を導いたものと考えられた.
- 社団法人 日本肝臓学会の論文
著者
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佐藤 悦久
杏林大学医学部第三内科
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奥山 秀平
杏林大学医学部第三内科
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佐藤 悦久
杏林大学第3内科
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川村 直弘
杏林大学第3内科
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中島 洋
杏林大学第3内科
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石田 均
杏林大学第3内科
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高橋 信一
杏林大学第3内科
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浅葉 宣之
杏林大学第3内科
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根津 佐江子
杏林大学第3内科
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松岡 弘泰
杏林大学第3内科
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佐藤 悦久
杏林大学医学部附属病院 第三内科
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奥山 秀平
杏林大学医学部附属病院 第三内科
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奥山 秀平
杏林大学第3内科
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中村 一久
杏林大学第3内科
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