情報商品のアグリゲーションサービス : ―Web時代におけるデータベースサービスの新たな動向―
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概要
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Web上の増大する情報を有効活用するために,多くの情報源から情報商品を集め,高い価値を付加したアグリゲーションサービスが広まっている。現在の情報の処理と保存コストの減少は,デジタル化された情報商品の限界原価(マージナルコスト)を低下させ,情報商品の集中化(アグリゲーション)の方向に働くが,一方で,ネットワークの発展は情報商品の伝送や配布のコストを減少させるので,情報商品の分散化(ディスアグリゲーション)の方向に作用する。ここでは,Webでのアグリゲーションサービスの現況について検討し,今後の方向性を探った。アグリゲーションサービスを,「比較アグリゲーション」,「連携アグリゲーション」,「イントラアグリゲーション」および「インターアグリゲーション」に大きく類型化した。そのうえで,ニュースアグリゲーションサービス,電子ブックアグリゲーションサービス,電子ジャーナルアグリゲーションサービス,コンテンツアグリゲーションサービスについて具体的に紹介した。情報処理技術とネットワークの発展により,今後,さらに多様なアグリゲーションサービスが展開されると予測した。
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