木質系資源から高密度炭の製造と還元用コークスへの利用
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概要
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未利用な木質バイオマス資源を還元溶融方式ゴミ溶融炉で使用されているコークスの代替材として、有効利用を図ることを目的に、おが屑の成型に伴う木材の主成分の変化と成型特性及び成型炭の炭素化条件の検討を行った。おが屑を200℃、700kgf/cm2で10分間、加熱圧縮して成型すると、主成分のセルロースとへミセルロースが減少することから、成型要因の一つは加熱処理に伴う低分子化であると考えられる。また、セルロースは単体でも成型が可能であり、木質材料の加熱圧縮に伴う変形固化に大きく関与していることが示唆された。おが屑成型物を炭素化温度800℃以上、昇温速度0.3℃/分の条件で炭素化した成型炭は、コークス代替品としての利用が期待できる。
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