Arcobacter 属細菌, Campylobacter 属細菌, Helicobacter 属細菌の分類・同定指標としてのdnaJ 配列情報の解析
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概要
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Campylobacter属の16S rRNA, 及び3つのhousekeeping genes(rpoB,groEL,及びdnaJ)遺伝子配列を決定し,配列の多型を比較した. その結果,93.55%,78.84%,80.05%,及び66.98%とhousekeeping genesの多型の幅は遺伝子ごとに異なっており,dnaJの多型が最も大きかった. また16S rRNAとの多型の相関をしらベた結果dnaJの相関が最も良かったので,この配列情報を使用し同定する方法を作成した. Campylobacter属に共通のプライマーを作成し, 臨床材料から出るCampylobacterをdnaJ配列で同定を試みたところ,すべての菌株が基準株と3.8%の多型の幅に収まり,正維に同定することができた. この情報は表現形で識別する特徴が少ない人病原性Campylobacterの菌種の同定に有用であった.
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日本微生物資源保存学会 | 論文
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