フェヌグリークは正常ラットの脂肪蓄積抑制に関与する
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概要
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香辛料の一種であるフェヌグリーク(Trigonella foenum-graecum L.) の生活習慣病予防効果を検討した。標準食(STD)および高脂肪・高ショ糖食(HFS)の2種類の実験食を作成し、それぞれの実験食にフェヌグリーク添加群を加えて計4群とし、正常なSD系ラットに摂食させた。HFSではフェヌグリーク添加によって、体重増加量、エネルギー効率比および精巣周囲白色脂肪組織重量は減少した。また、肝臓中の総コレステロール量も減少し、糞中への総胆汁酸排泄量が増加した。しかしながら、耐糖能に閲してはフェヌグリーク添加による大きな影響はみられなかった。以上のことから、フェヌグリークは食餌中脂質の糞中への排泄を促進することによって、肝臓および白色脂肪組織への脂肪蓄積を抑制し、その結果として体重増加を抑制することが推察された。
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