ボイセンベリー長期摂取がラットの脂質蓄積に及ぼす影響
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概要
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近年、肥満予防に対するポリフェノールの有用性がよく論じられている。ボイセンベリーにはアントシアニンやエラグ酸などのポリフェノールが多く含まれているが、抗肥満作用に関する報告はない。そこで、5%ボイセンベリー果汁(BJ)を添加した普通食並びに高脂肪食をWistar系雄性ラット(6週齢)に12週間摂取させ、BJが肥満を予防する作用をもつか試験した。その結果、BJ添加は、体重増加量、体脂肪蓄積、肝臓脂質中の中性脂肪量および総コレステロール量を、有意に低下させた。また、各飼料摂取後の血漿中中性脂肪濃度を測定した結果、BJ添加が食後3時間での血漿中中性脂肪濃度上昇を、有意に抑制した。以上の結果から、ボイセンベリー果汁の摂取は、高脂肪食摂取による肥満を予防する可能性が示唆され、さらにはメタボリックシンドロームの改善にも有用であると考えられた。
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日本栄養・食糧学会 | 論文
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