未成熟期マウス乳腺のestrogenに対する感受性の系統的差異について
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概要
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未成熟期マウス乳腺の種々の用量のestrogenに対する感受性およびその分散等について、DD系、CFW系および一定量のestrogenに対する同様の感受性について異なるKA系、KB系を用いて系統的差異を調べた。得られた主な結果は次の通りである。1)雌および雄マウスについて、DD系は1定量のestrogenに対して高い乳腺の感受性を示すKA系と同じ程度に乳腺のestrogenに対する感受性が高く、CFW系は感受性の低いKB系と同じ程度に低くかつた。1)未成熟期の正常雌マウスの乳腺発育はDD系が最も良く、KA系がこれに次ぎ、KB系とCFW系は同じ位であった。又、DD系マウスでは多量のestrogenが卵巣およびそれ以外の器官から分泌されているように思われ、これらの結果と乳癌形成との関係について論じた。1)乳腺のestrogenに対する感受性の分散はDD系はかなり小さく、CFW系は非常に大きかつた。
- 信州大学農学部の論文
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