「方丈の庵」の居住空間のデザインに関する実践的研究
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概要
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1212 年、鴨長明は「方丈記」を記した。それは、厭世感を表現したもので、わずか3 メートル四方の「方丈の庵」で書かれたと伝えられている。それゆえ、「方丈の庵」には余分な機能はなく日本の住まいの原形としてとらえられている。このような点から、本研究では、「方丈の庵」を日本人の住まいの原形としてとらえ、地域学習の対象として活用することにより、住まいに関する現代的な知見を得ることを目的とする。なかでも、近年の環境と共生する住まいのあり方とその思想の接点を考察するものである。研究のフィールドは、神戸市西区「みついけプロジェクト」周辺地区とし、都市再生機構が管理する学園南緑地里山エリアを拠点とした。そこは地域交流の拠点として位置付けられており、様々なワークショップやイベントが計画されている。本研究で計画している「方丈の庵」の製作およびその活用は、地域交流の今後の指針となることが期待されている。研究方法は、①知識の共有、②施工ワークショップという2 段階を計画、実施した。このことにより、建築を通じた地域学習のあり方としても新たな展開を示したと考えられる。"Hojoki" was written by KAMO no Chomei at "Ho-o hermitage" in 1212. There is a philosophy based on a pessimistic view of life. But that hermitage is not the extra function and is the original form of the house of Japan.The aim of this study is obtained to knowledge about contemporary lifestyle by inflecting as an object of the regional study through "Hojo hermitage".The subject of the research is "Mitsuike area": Nishi ward, Kobe city. This study based at Satoyama of South Green area; it had been placed as a base of the regional study at "Mitsuike area", and various workshops and events were planned.The study method planned two phases, ① shared knowledge of "Hojo hermitage" ②construction workshop of "Hojo hermitage". By this method, there is new development as the role of the regional study through the building.
- 2013-11-25
著者
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