強度枝打ちと夏期乾燥の相互作用によって引き起こされるヒノキの枯死
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概要
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強度に枝打ちを実施したヒノキ林分において、1991年秋に集団枯死が発生した。この原因を明らかにする目的で、異なる年に強度の枝打ちを実施したヒノキ5林分において、枝打ち実施年、枝打ち強度(枝打ち長率)および枯死率を調査した。さらに1991年から過去5年間における夏期の降水量を調査した。その結果、枯死率は、枝打ち長率の増加にともなって増加する傾向を示した。また1991年夏期は、過去5年間で最も乾燥していたことが明らかになった。したがって、ヒノキの枯死は強度枝打ちと夏期乾燥の相互作用により引き起こされたと考察された。
- 奈良県森林技術センターの論文
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