組織培養由来の鱗茎を用いたササユリの林地栽培化試験 ヒノキ幼齢林における育成段階の推移
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概要
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林地を利用したササユリの栽培化を目的に、鱗片培養によって増殖した鱗茎をヒノキ幼齢林に植栽し、その後3年間、ササユリの成育段階の推移について調査した。着花率は年々増加し、また複輪咲きする鱗茎も植栽後3年目から出現し、ヒノキ幼齢林でのササユリ栽培が可能であることがわかった。一方、未出葉となった鱗茎も年々増加する傾向が見られた。未出葉の原因は、球根の消滅や地上部の食害・枯損も考えられるが、休眠によるところが大きいことが確認された。ササユリが成育するのに良い環境へ植栽された鱗茎は、肥大し着花の方向へ成育段階が推移するが、成育環境が悪化すると休眠不発芽となり、消滅していくものと考えられた。
- 奈良県森林技術センターの論文
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