オガコ養豚衛生対策実証試験(1)
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概要
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オガコ敷料への消石灰添加は,抗酸菌殺菌処理として有効な方法の1つであり,この殺菌処理法が実際の豚の飼養管理に利用可能なものであるか判定する必要がある。そこで試験区として,消石灰を0。5%および1。0%(W/V,以下同様)の割合で添加したオガコを,厚さ10cm浅床および40cm深床敷料として使用した場合の肥育豚への抗酸菌感染の有無,発育および枝肉成績に及ぼす影響について,消石灰無添加区の対照区と比較し検討した結果,以下の成績が得られた。1。ツベルクリン反応について,供試豚36頭すべてが肥育期間を終了するまで陰性であった。2。発育成績について,消石灰添加割合の違いによる差は認められなかったが,浅床区と深床区との比較では,浅床区のほうが肥育期間が短く1日増体量も有意に良好であった。3。枝肉成績について,いずれの区間においても有意な差は認められなかった。4。供試豚1頭当たりのオガコ使用量は,浅床区のほうが少なかった。以上のことより,消石灰添加割合による発育および枝肉成績への影響は認められず,消石灰1。0%添加オガコ敷料の豚に対する安全性に間題はないことが示唆された。また,発育成績については,浅床区が良好であり,深床発酵方式より浅床セルフクリーニング方式によるオガコ養豚が推奨されるものと考えられた。
- 2012-10-00
著者
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