消化酵素活性によるアサリ摂餌状況評価の試み
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概要
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アサリ稚貝の摂餌状況と消化酵素活性との関係を明らかにすることを目的とし,稚貝のセロビオシダーゼ活性を測定した。人工採苗した稚貝では5日間の給餌飼育試験で本酵素比活性が絶食区に比べて7~9倍高くなった。野外で採取した稚貝では,本酵素活性が個体毎に大きく異なったが,底土中のクロロフィルαやタンパク質の含有量が多い時に酵素活性が高い傾向がみられた。また潮間帯と潮下帯,あるいはホトトギスガイのマット内外から採取した稚貝では本酵素活性に差が認められ,アサリ稚貝の消化酵素活性が生息環境により異なることが示された。
- 2012-09-00