断続的な貧酸素曝露がアサリの栄養状態および貧酸素耐性に与える影響
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概要
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アサリが致死的でない期間の貧酸素環境に繰り返し曝露された場合に,栄養状態および貧酸素耐性が変化するか実験により確認した。アサリ飼育水槽の環境を24時間おきに貧酸素と有酸素に切り替え,約2週間の条件付けを行った。栄養状態が低下した秋期には貧酸素曝露によるグリコーゲン含有量の低下がみられたが,肥満度には貧酸素曝露の影響は現れなかった。貧酸素環境への繰り返し曝露は,栄養状態が低下している場合には貧酸素耐性を低下させる恐れがあるものの,通常の栄養状態では貧酸素耐性に影響を与える可能性は小さいことが示された。
- 水産総合研究センターの論文
- 2012-09-00
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