2003,2005~2009年,練習船おしょろ丸からの目視調査によるシャチ(Orcinus orca)の写真識別力タログ
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概要
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高次捕食者のシャチは,エコタイプによって異なる低次消費者に対し影響を与えるため,鍵種としてその動態を把握することは重要であり,沖合域でも個体識別データを収集し,広い海域間での移動を調べる必要がある。そこで本研究では,北海道大学練習船おしょろ丸において,経年のシャチの発見記録と写真から写真識別を行うことで,個体識別データベースの構築と写真識別カタログを作成し,沖合海域に出現した個体の証左を得た。さらに,他の調査海域で撮影された写真と照合し,同一個体の年毎の位置関係と形態的特徴を照合することで,シャチの移動生態解明の一助となる知見を取得することを目的とした。識別個体の移動,系群を推定することは不可能であったが,移動を知る上で基礎となる個体情報が得られ,データベース化することによって簡便な検索が可能となった。
- 北海道大学大学院水産科学研究科の論文
- 2011-12-00
著者
-
三谷 曜子
テキサスa&m大学 Jsps
-
Mitani Yoko
Division Of Applied Biosciences Graduate School Of Agriculture Kyoto University
-
三谷 曜子
東工大大学院生命理工学研究科
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