日本の若年消費者のワインの嗜好及び飲酒スタイル
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概要
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我々は20~30代若者について、ワインの飲酒スタイルの調査を行った。その結果、レストランでの特別なお祝いや、外食中にリラックスして楽しむ時にワインを飲むということが示された。さらにパネリストの回答をキーワード分析した結果、ワイン購買時最も重要視しているのは、ワインの価格であることが明らかとなった。次に若い世代の消費者に好まれるワインを検討するために、赤ワインと白ワインの官能評価を行い、主成分分析と回帰分析を用い、解析した。主成分分析の結果、甘味が、調和と総合評価に寄与することが示された。すなわち、若者にとって、甘味はワインの味で最も重要な要素であった。さらに回帰分析を行い、酸味、収斂味、苦味が甘さによって軽減され、また、糖と酸の添加は、香味を調和させることを明らかとした。以上の結果より、若い世代のワイン消費者はコンビニエンスストアやスーパーで安価なワインを購入すること、味に関しては、収斂味あるいは苦味がないワインを好んでいた。従ってワインがソーダやジュースと同様に、「ゴクゴク」と飲めることが望まれていることが、示唆された。
- 2011-03-00
著者
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