プロアントシアニジンフリー遺伝子ant28の選抜に有効なDNAマーカーの開発
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
大麦種子に含まれるポリフェノールの一種プロアントシアニジン(PA)は、 ビールの混濁や麦飯の加熱後褐変の原因物質であることから,その低減は大麦育種上の重要課題である。現在、プロアントシアニジンの発生を抑えるプロアントシアニジンフリー(PAF)遺伝子の育種利用が進められている。従来のPAF品種選抜法では,判定に親由来の組織である種皮を必要とすること,ホモ・ヘテロの判別が不可能なことから非効率的であった。そこで,育種効率の改善のためPAF遺伝子ant28 と0.4~O.9cM で、連鎖するDNAマーカーを開発した。本マーカーは,同内の主要な大麦品種で利用することが可能である。また,共優性のCAPS(Cleaved Amplified Polymorphic Sequences)マーカーであるためヘテロの判別が可能であり, 戻し交配育種法と組み合わせることで, PAF品種の育種年限を大幅に短縮することが可能となる。
- 2011-03-00
著者
関連論文
- 81 極低ポリフェノール大麦「関東二条41号」の精麦品質および農業特性(品質/リモートセンシング・モデリング/その他,日本作物学会第225回講演会)
- 栃木県育成ビール醸造用二条オオムギ品種の家系分析
- 我が国のビール大麦品種におけるリポキシゲナーゼ活性の変異と新たな活性欠失突然変異系統の作出
- P5 ビール大麦「サチホゴールデン」の高品質・多収栽培に関する研究
- 極低ポリフェノールビール大麦育成系統の品質および農業特性
- プロアントシアニジンフリー遺伝子ant28の選抜に有効なDNAマーカーの開発
- 二条大麦新品種「とちのいぶき」の育成
- 湛水処理によるビール醸造品質の変動
- 育種および機能解析に有用な二条オオムギ突然変異処理系統
- オオムギ縞萎縮ウイルス系統と抵抗性遺伝子rymの反応
- パン用小麦「ゆめかおり」における高品質多収栽培法
- 二条大麦新品種「とちのいぶき」の育成
- プロアントシアニジンフリー遺伝子ant28の選抜に有効なDNAマーカーの開発