森林と水資源
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概要
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人間の利用する水資源の多くは、もともと森林流域から流出したものである。これは、河川の上流域がしばしば森林によって覆われているため、また、河川の上流域は標高が高く降水量が多いためである。森林流域において植生が変化すると、流域からの水の流出が変化し、人間の利用可能な水資源量が変化しうることは、古くから認識されてきた。一方で、森林流域における植生の変化と水資源量の関係が組織的に研究されるようになったのは、20世紀初頭あたりからである。この関係を調べる学問分野は森林水文学と名付けられ、多くの研究が行われ、膨大な情報が蓄積されてきた。本論では、まず日本における森林と水資源の関係に関する喫緊の問題群を同定する。
- 2010-08-00
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