作物残留性の外挿に係る検討
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概要
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植物学的に近縁であり、可食部の形状が類似しているカリフラワーとブロッコリーを同一の環境条件で栽培し、物理的化学的性状の異なる4農薬を供試して両作物の作物残留濃度を調査した。農薬散布処理1、3、7、14日後の可食部における農薬残留濃度を測定した結果、4種類のいずれの農薬においてもブロッコリーの方が残留濃度が高くなる結果が得られた。この要因として、生育初期にカリフラワーの花蕾が葉に覆われていること、収穫時の平均的な重量はブロッコリーの方が軽い傾向にあったことなどが考えられた。本結果から、ブロッコリーを代表作物とする試験成績の利用の可能性が示された。
- 農林水産消費安全技術センター農薬検査部の論文
- 2010-03-00