FT-IRを用いた製剤分析方法の確立(第2報)
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概要
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固形農薬製剤について赤外スペクトルの測定手法を検討した結果,試料の前処理を必要としないATR法(全反射測定法)が簡易で有用であることが明らかになった.図形農薬製剤の補助成分として使用頻度の高い鉱物質および無機化合物についてATR法で赤外スペクトルを測定し,形状を比較したところ,クレーで明確な差が認められた.標準粘土のスペクトル形状から考察すると,今回測定したクレーはろう石クレーと珪石クレーに分類されることが示唆された.固形農薬製剤(53剤)の赤外スペクトル(波数範囲650-4000cm-1)の測定値について主成分分析を施し,二次元でのデータ解析を行った結果,散布図上で製剤間における赤外スペクトルの違いが確認された.固形製剤の処方判別には,ATR法で測定した赤外スペクトルの主成分分析の結果が有用であると考えられた.
- 農林水産消費安全技術センター農薬検査部の論文
- 2011-03-00
著者
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