系統豚「ナガラヨーク」の離乳時体重の改良について
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概要
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系統豚「ナガラヨーク」は平成5年7月に維持を開始し、平成19年度で15年が経過した。その間多くの種豚を県内農家を中心として譲渡してきた。一方、血縁・近交係数は、それぞれ21.4、7.3%から29.6、12.7%へと上昇した。一般に近交度の上昇は繁殖形質の劣化に結びつくと言われている。主に雌系として利用されるナガラヨークについて、子豚の離乳時体重の減少が懸念された。そこで、平成15年度〜19年度に母性遺伝効果と直接遺伝効果を用いた総合育種価により離乳時体重の改善ができないか検討した。1.系統の平均離乳時体重は経年につれ減少し、改善効果は現れなかった。2.交配は、系統維持を考慮し育種価の高い雄のみを供用することができなかった。3.離乳時体重減少の要因を特定することはできなかった。4.総合育種価のみによる交配は、離乳時体重を改善できる可能性がある。5.分娩頭数、生時体重及び産肉形質については、成績の低下はみられなかった。
- 2009-07-00
著者
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