ポストハーベスト工学から食料・環境・エネルギーをみる(3)
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概要
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前回は主食の量的確保が重視される需給環境下でのポストハーベスト技術につき、その初歩的な概要を取り上げた。当時の米といえばわが国産飯米用途品種だけが俎上に上がる状況下で、米の品質評価尺度が応用性の低い、限定的なものであり、それをはみ出したパーボイルドライスのような米には甚だ役不足であったことを紹介した。量から質への転換の切掛けは生産の余力であり、生産調整が常態化したことだろう。さらに、1969年の自主流通制度導入、1981年の食糧管理法改正と相まってその傾向は加速され、米生産者はいよいよ「売れる米」を持たねばならなくなった。本号では、ターニングポイントとなったこの時期から今日に至る「売れる米」のためのポストハーベスト技術、その中でも重要視され、センサーや解析技術の進歩があって大きく変貌した品質評価、技術に焦点をあててみよう。
- 2009-07-00
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