コンビニエンスストアに由来するエコフィード給与が肥育後期の豚の発育と肉質に及ぼす影響

概要

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コンビニエンスストアから排出される消費期限切れの食品のうち低タンパク質・低脂質の素材を加熱乾燥した飼料（エコフィード）を用い、豚肥育後期用飼料の30％、50％、70％代替した飼料およびエコフィード主体で成分調製を行った飼料を、肥育豚（WLD）に体重70kgから110kgまでの肥育後期のステージに給与し、発育、と体形質、肉質、脂質に及ぼす影響を調査した。発育成績は、50％区がもっとも良好で、全てのエコフィード給与区が対照区より良好な成績を示した。と体成績では、エコフィード給与区は背脂肪が厚くなる傾向を示した。肉質成績は、給与飼料による一定の傾向はみられなかった。筋肉内脂肪含量は、エコフィード給与区が対照区より高い傾向を示した。内層脂肪融点は各区間に有意差はなく、軟脂の傾向はみられなかった。内層脂肪の脂肪酸組成では、エコフィード給与区のオレイン酸含量が増加し、リノール酸含量が減少する傾向がみられたが、飽和脂肪酸と不飽和脂肪酸の割合は変わらなかった。以上の結果から、エコフィードの肥育後期豚への利用が可能であることが示唆された。
2008-11-00