幼児およびその親を対象とした性教育の教授プランの開発とその実践(1)
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概要
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幼児とその親を対象としで性教育を実施した。教授活動の前、直後および1ヵ月後に行われた調査により、対象児の実態として、男女の違いや大人との違いについて気付きはじめており、幼児によっては、教授内容について簡単に暗記できる事柄については、記憶にとどめようとする行動が見られた。しかし、生命の大切さといった、抽象的な事柄について理解することは難しいという傾向が見られた。一方、親の実態としては、家庭で意図的に性教育を行っている親は1名のみで、それ以外の親は子どもからの性に関する質問に対して、答えを準備できていないため困惑する傾向にあった。受講後1ヵ月までの様子を見てみると、対象児は友達や親への行動に変化がみられ、親は性に関する情報交換を行ったり、子どもからの質問に対して前向きに対応する姿勢がみられた。これらのことから、今回教授した事柄が、対象児とその親の行動に変化を与えていたと推測できた。しかし、どの教授項目が行動の変化にどの程度寄与していたのかは不明確である。今後、教授効果を精査するために、教授内容に沿った発問系列を再検討していく必要性が示唆された。
- 日本赤十字九州国際看護大学の論文
- 2004-02-28
日本赤十字九州国際看護大学 | 論文
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