近赤外分光法による微細藻類培養時の収量予測に関する基礎的研究
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概要
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脱化石燃料社会に向けて、新エネルギーの普及は喫緊の課題である。石油が原料である航空機燃料もバイオ燃料化することが求められるようになった。微細藻類は、ヤトロファ、カメリナ、パームなどの植物油より生産性が高いこと、生産地域を選ばないこと等から、微細藻類の航空機用バイオ燃料化に関する技術開発に大きな期待が寄せられている。そこで本研究では、微細藻類の効率的増殖技術を確立するための基礎的研究として、微細藻類培養時の収量の迅速測定方法について検討した。供試藻類はユーグレナとし、トーマ血球計算盤、自動細胞カウンタ、近赤外分光分析装置を用いた。その結果、近赤外分光法で作成された重回帰式から、藻類個体数と乾燥重量を非破壊的に精度良く計測できること等が分かった。また、藻類収量には藻類培養時の明暗周期が大きく影響していることも示唆された。Alternative kinds of energy for petroleum-dependent society are considered to be imminent in these years. As for the aircraft fuel which is usually produced from petroleum oil, introducing of biofuel to aircraft is really desired. Because microalgae have higher productivity than vegetable oil such as Jatropha, Camellia or Palm oil and have an adaptive flexibility to production site, biofuel for aircraft produced from microalgae is greatly expected to establish the advanced conversion technology of biofuel. In this study, the nondestructive rapid determination of population and dry weight of microalgae are discussed to establish the fundamental technique for efficient growth of microalgae. Euglena was used for experimental material. Thoma counting chamber, automatic cell counter and Near-infrared spectrometer were used for evaluate the yield of microalgae. As the results, the population and the dry weight of microalgae growing in cultures can be evaluated nondestructively with high accuracy by using multiple regression equation prepared from near-infrared spectroscopy. Light and dark cycle during cultivation is also considered to be effective on the yield of microalgae.
- 2012-09-00
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