仕事と家庭の多重役割が母親の意識に及ぼす影響
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概要
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本研究の目的は、保育園児を持つ母親における肯定的意識および罪悪感の実態を明らかにし、仕事と家庭の多重役割が母親に及ぼす心理的側面を考察することである。保育園に子どもを預けて働く母親を対象に、無記名自記式質問紙法にて、調査を行った結果、多重役割は、日々の生活において充実感や満足感などの肯定的意識をもたらす反面、役割葛藤による罪悪感というネガティブな感情も喚起させることが示された。また、肯定的意識と罪悪感は、有意な相関があり、罪悪感が強いほど生活満足感が低くなることが明らかになった。以上のことから、多重役割が母親に及ぼす心理的影響に対する理解と積極的支援の展開は、働く母親におけるQOLの向上と健やかな母性の発揮につながることが示唆された。
- 日本赤十字九州国際看護大学の論文
- 2005-03-01
日本赤十字九州国際看護大学 | 論文
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