終末期痴呆性高齢者に対する「緩和口腔ケア」の適用による効果
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概要
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現在、日本の病院や施設にいる痴呆性高齢者の死因の多くは肺炎や尿路感染など感染症である。近年、不顕性誤嚥による肺炎予防での口腔ケアの効果が注目されている。今回われわれは、終末期痴呆性高齢者を対象者として、口腔内のさまざまな苦痛を伴う症状緩和、あるいは肺炎などの原因となる歯周病関連疾患予防に重点をおいた口腔ケア(これを「緩和口腔ケア」と呼ぶ)を実施することによって、対象者にどのような効果が現れるかについて検討した。介入前にかかわる職員の意思統一を図るために「緩和口腔ケア」研修会を企画・実施した。その後、介入対象者を5名ほど決めて、月1回程度の「緩和口腔ケアカンファレンス」を中心に行った。また、介入前後に口腔内審査を行い、意識の変化による対象者の口腔状況の変化を観察した。今回は、対象者の口腔状況の概要とその変化について説明する。
- 日本赤十字九州国際看護大学の論文
- 2005-03-01
日本赤十字九州国際看護大学 | 論文
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