看護学士課程における「エビデンスをさがす」演習での学生の学び
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概要
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研究成果を看護実践に活用する能力を育てるために、本学看護学科では2年次前期に必修科目として「エビデンスベーストナーシング(EBN)」を開講している。この科目の「エビデンスをさがす」演習では、事例から問題を明確に文章化し、そこに含まれるキーワードを用いて文献検索を実施し、有用と思われる文献5件を選ぶ演習を小グループで実施している。本研究の目的は、この演習によるエビデンスを探す過程での学生の学びを明らかにすることである。課題レポートの分析から以下の内容が明らかになった。1)キーワードは1テーマあたり2~9個使用されていた。2)選ばれた文献全64件中、原著が50件(78%)を占め、学生はエビデンスの高さを意識していた。3)文献選択の理由は「論文の内容」が全50回答中、27件(54%)を占めたが、エビデンスの検討で重要な要素も検討されていた。4)プロセス全体の考察では「エビデンスをうまく探せた理由」として「明確にPICOを立てたこと」「シソーラスの活用」などがあがっており、問題の特定の重要さなど、エビデンスを探す上で重要な点が学生に理解されていることが示された。
- 2008-03-00
著者
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