顧客との関わりにより変化する地場産業型集積における組織機能 : 米沢の繊維工業に対するヒアリング調査に基づいて
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概要
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要旨:本論の目的は、競争を媒介として複数の産業集積の需要を取り込むかたちに収斂していく領域と地域固有の特長を活かせる領域を分類したうえで、産業集積論の今日的課題として指摘されている、「地域における企業レベルの「多種、多様な業種構成と多機能」を備えた新しい生産ネットワーク(=「新しい産業集積」)を構築しようとする戦略」(林、2003、274頁)の一端を明らかにすることである。本論では、産業集積論を踏まえて米沢の繊維工業を5つの企業群に分類したうえで、産業集積地域を一つの組織として捉え、産業集積地域内の企業群を組織の機能という新たな観点から捉え直すこと(「顧客の多様化とフロントエンドの機能」(野田、2005、253頁。)の枠組みを活用すること)で、各企業群に求められている組織の機能について論じている。 キーワード:産業集積論、繊維工業、コンセプトアウト型、組織機能、文化型産業
- 2013-03-15
著者
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