清川村における野生鳥獣による農作物被害に関する調査報告
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概要
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神奈川県における野生鳥獣による農作物被害は、平成14年度以降2億円弱で推移しており、平成18年度には約1億8千万円となっている。ここ数年は獣類による被害が増加する傾向にあり、平成18年度はサル、イノシシ、シカの3種で被害額全体の約50%を占めている。鈴木らは、丹沢大山総合調査においてこれら3種の生息する丹沢山麓域の農家に対して鳥獣被害に関するアンケート調査を行っており、回答者の約36%が鳥獣による被害が「とてもひどい」と回答しており、被害は増加傾向にあるとしている。今回、野生鳥獣による農作物被害把握手法と、各種被害対策の効果検証の指標について考察することを目的として、清川村内において本調査を実施した。調査は清川村で実施した広域柵の破損状況の見回り記録の整理と農家へのアンケートにより行い、被害発生場所の抽出を行うとともに、現在行われている被害対策の検証を行った。また、本調査の内容について、プロジェクトにおける対策の効果検証の指標としての有効性についても検討した。
著者
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