黒大豆「のんたぐろ」の安定栽培技術
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
2004年に本県で育成した黒大豆「のんたぐろ」について、播種適期、適正栽植密度を明らかにするとともに、コンバイン収穫適期及び7月上中旬播種での茎長確保をねらいとした灌水の時期について検討を行った。1.6月上旬から中旬播種で稔実莢数が多く、多収であるが、6月上旬播種は蔓化しやすい。2.6月上旬播種ではフタスジヒメハムシの食害粒(黒斑粒)、7月上旬播種では障子粒の発生が多く、外観品質は6月中旬播種で最も優れる。3.播種期、栽植密度による子実成分の変動は、6月上旬から7月上中旬の範囲では小さい。4.栽植密度は15〜20本/m2の密植とすることにより、稔実莢数が多くなって収量が確保しやすく、さらに茎が長くなって着莢位置が高まり、7月上旬まで播種が遅れた場合でも、コンバインの刈り残しを10%程度まで軽減できる。5.これらのことから、「のんたぐろ」の平坦部における播種適期は6月中旬、適栽植密度は15〜20本/m2である。6.播種が7月上中旬まで遅れ、出芽後に土壌表面が白く乾燥する条件では、培土直後から開花期後1週間頃の早期畦間灌水が着莢位置を高めるのに有効である。7.コンバイン収穫は成熟期後7日から開始し、成熟期後21日頃までに終了することとし、収穫時刻は、成熟期後日数にかかわらず、莢の水分が十分低下し、汚損粒の発生割合及び収穫損失が低下する午後からが適する。
著者
関連論文
- 被覆尿素単肥の全量基肥施用が小麦・裸麦の生育、収量に及ぼす影響(日本作物学会中国支部講演会)
- 平成21年7月の豪雨による冠水と土砂流入の水稲生育への影響(一般講演,日本作物学会中国支部講演会)
- 水稲「ヒノヒカリ」の疎植栽培における施肥量の削減が収量、品質に及ぼす影響(テーマ講演「国産穀類の生産技術と利用における課題と可能性」,日本作物学会中国支部講演会)
- はだか麦「トヨノカゼ」のランク区分項目に及ぼす播種量および施肥法の影響(テーマ講演「国産穀類の生産技術と利用における課題と可能性」,日本作物学会中国支部講演会)
- 速効性窒素と緩効性窒素の割合が異なる被覆尿素肥料がコムギ品種ニシノカオリの収量および子実タンパク含有率に及ぼす影響についての登熟期間の物質生産ならびに窒素代謝による解析(日本作物学会中国支部講演会)
- 気象条件が小麦枯れ熟れ様障害の発生に及ぼす影響(日本作物学会中国支部講演会)
- 山口市名田島地区における小麦枯れ熟れ様障害の発生状況(日本作物学会中国支部講演会)
- 40 ダイズ「サチユタカ」の晩播栽培における栽植様式、栽植密度が生育、収量に及ぼす影響(栽培,日本作物学会第226回講演会)
- 大豆品種「サチユタカ」の機械化体系に対応した栽培技術(第1報)播種期および栽植密度
- 大豆「サチユタカ」のコンバイン収穫による汚粒発生を軽減するための収穫適期判定(一般講演,講演要旨,日本作物学会中国支部会講演会)
- 大豆品種「サチユタカ」の播種期及び収穫時期が外観品質、子実成分に及ぼす影響(一般講演,講演要旨,日本作物学会中国支部会講演会)
- 87 水稲の非構造性炭水化物の蓄積に及ぼす水管理と遮光処理の影響
- 黒大豆新品種「のんたぐろ」の育成
- 復古品種「穀良都」の栽培と清酒「長州浪漫」製造の取り組み
- 登熟期の窒素追肥が玄米外観品質等に及ぼす影響(日本作物学会中国支部講演会)
- 78 山口県の水田から見つかったスルホニルウレア抵抗性ミズマツバとアブノメ(その他,日本作物学会第226回講演会)
- 大豆品種「サチユタカ」における栽培条件がコンバイン収穫に及ぼす影響(日本作物学会第216回講演会要旨・資料集)
- 黒大豆「のんたぐろ」の安定栽培技術
- 地下かんがいシステム「フォアス」施工ほ場における水稲、小麦の連続不耕起栽培(日本作物学会中国支部講演会)
- 専用品種「ホシアオバ」、「クサノホシ」を活用した飼料イネの効率的栽培技術
- 水稲不耕起直播栽培における緩効性肥料の基肥施用と生育・収量
- 大豆品種「サチユタカ」における不耕起栽培技術
- 山口県における 2003 年産大豆の生育の特徴と後期灌水の効果(高品質農産物生産)
- 明治以降の山口県における水稲主要品種の特性と「穀良都」の酒米利用について
- 山口県における WCS (ホールクロップサイレージ) 用イネ品種の特性 : 1 栽培特性について
- 良質小麦生産のための栽培改善と暖冬対策
- 「イチバンボシ」の適正な冬期の生育と栽培管理技術
- 播種後の乾燥並びに冠水が大豆の出芽に及ぼす影響(日本作物学会中国支部講演会)
- 踏圧時期が小麦の生育、収量に及ぼす影響
- 踏圧時期が小麦の生育、収量に及ぼす影響
- 水稲不耕起直播栽培における緩効性肥料の追肥施用と生育・収量(省力・低コスト栽培技術の開発と問題点)
- 中間型早生大豆「オオツル」の腐敗粒防止
- 水稲稚苗移植栽培における省力施肥法 : 2. 10 葉期の追肥量が生育に及ぼす影響
- 水稲稚苗移植栽培における省力施肥法 : 1. 追肥時期が生育に及ぼす影響
- 地下水位制御技術を活用した水稲不耕起乾田直播栽培
- 2004年産水稲における穂発芽が種子の発芽率に及ぼす影響(日本作物学会中国支部講演会)
- 穂肥の増施による春まさり型栽培が裸麦品種トヨノカゼの収量および乾物生産特性に及ぼす影響
- 不耕起栽培を核とした輪作体系が水稲・小麦・大豆の生育、収量に及ぼす影響
- 穂肥の増施による春まさり型栽培が裸麦品種トヨノカゼの窒素代謝に及ぼす影響
- 水稲栽培における米ぬか、深水処理による雑草防除
- 緩効性肥料による化学肥料削減と移植時期が水稲の生育および収量に及ぼす影響
- ダイズ「サチユタカ」の晩播栽培における栽植様式、栽植密度が生育、収量に及ぼす影響
- 2010/2011年と2011/2012年に行った穂肥の増施による春まさり型栽培が裸麦品種トヨノカゼの収量および乾物生産特性に及ぼす影響
- 小麦「ニシノカオリ」における播種遅れに対応した施肥法(一般講演,日本作物学会中国支部講演会)
- 黒大豆「のんたぐろ」の安定栽培技術
- 緩効性肥料を利用した小麦「ニシノカオリ」における施肥の効率化
- 大豆品種「サチユタカ」における不耕起栽培技術
- 小麦「ニシノカオリ」における赤かび病防除同時尿素葉面散布
- 穂発芽粒の混入が水稲種子の発芽と苗質に及ぼす影響
- 鶏糞を秋散布した麦・水稲作付体系における施肥体系の確立(一般講演,日本作物学会中国支部講演会)
- 後期重点施肥がはだか麦品種「トヨノカゼ」の生育および収量に及ぼす影響