愛知県内養豚浄化槽の排水中における亜鉛及び銅濃度
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概要
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2007年5月から7月にかけて愛知県内の養豚浄化槽55件について、排水中における亜鉛及び銅の濃度調査を実施した。その結果、原汚水中の亜鉛及び銅については、平均値がそれぞれ3.70mg/L及び1.84mg/Lであり、そのほとんどが懸濁態として存在していることが明らかとなった。また、放流水中の亜鉛及び銅の平均値はそれぞれ0.27mg/L及び0.14mg/Lで、これらは全て水質汚濁防止法の排水基準値を下回っていた。原汚水中の亜鉛及び銅と浮遊物質(SS)との間には、係数でそれぞれ0.93及び0.81と有意(p<0.01)に高い相関が見られた。以上のことから、養豚浄化槽は亜鉛及び銅の低減に有効であり、その作用として、原汚水中の懸濁態の亜鉛及び銅が、それぞれに相関の高いSSと共に除去されることにより、放流水中の亜鉛及び銅が低減することが明らかとなった。
- 愛知県農業総合試験場の論文
- 2009-02-00
著者
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