Cardio-renal-anemia syndromeとErythropoietin Stimulating Agents(ESA)
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概要
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近年の様々な疫学調査や大規模臨床試験により,慢性腎臓病(CKD)が心血管疾患(CVD)の独立した危険因子であることが明らかになった.さらに,CKD のCVD へのリスクとなる間に介在する要因として,貧血が大きな役割を果たしていることが証明されてきた.このようにCKD,CVD,貧血がお互いに悪影響を及ぼし合い,悪循環を形成するという考えをcardio-renal-anemia syndromeと呼ぶようになった.保存期CKD やうっ血性心不全に対する介入は困難が予想される.一方で,Erythropoietin stimulating agents と呼ばれるrHuEPO などを使用した腎性貧血の治療は,心機能を改善し腎機能増悪を抑制させることが報告されている.ここでは,cardio-renal-anemia syndrome の概念と新しいESA について紹介する.
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