東京湾海底に堆積するゴミ廃棄物の組成及び分布
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概要
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1989~1993年にかけて東京湾中央部の海域で底曳網により海底に堆積するゴミ廃棄物の調査を行った。回収されたゴミには漁網、ロープなどの漁具製品の他に各種プラスチック、繊維、金属、ガラス等多種多様な製品が含まれていた。中でも、プラスチック製品が圧倒的に多く、全体の80~85%を占めていた。その大半が買い物袋、食品包装材やボトルなどの日常生活品であった。比重測定の結果、プラスチック廃棄物の約60%が比重1前後(0.86~1.1)の軽い材質の製品であることが認められた。4年間にわたる調査の結果、ゴミの量、分布に大きな変化はなく、このようなゴミ廃棄物が東京湾海域の海底に広範に分布、堆積していることが認められた。これらの結果から、海底に堆積しているゴミは単に漁業活動や船舶からの投棄によるものだけでなく、河川からの流入によるものが大きいことが示唆された。
- 日本水産工学会の論文
- 1995-03-00
日本水産工学会 | 論文
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