但馬牛の胸最長筋内脂肪の脂肪酸組成
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概要
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兵庫県内で生産された黒毛和種肥育牛去勢313頭と雌35頭について枝肉から胸最長筋脂肪を採取しガスクロマトグラフィーによって脂肪酸組成を分析した。 1 モノ不飽和脂肪酸(MUFA)割合は雌牛が去勢牛よりも有意に高い値を示した。多価不飽和脂肪酸割合は去勢牛が雌牛よりも有意に高くなった。 2 MUFA割合は種雄牛産子間で異なり、さらに、同一種雄牛の産子では母方祖父によって脂肪酸組成が異なった。 3 と畜月齢が30から35か月齢の間ではMUFA割合は有意な差は見られなかった。 4 MUFA割合は農家間で著しく異なっていた。 以上のことから、但馬牛肥育牛の脂肪酸組成は性、種雄牛及び飼養方法によって影響されることが明らかとなった。また、但馬牛去勢牛のMUFA割合はと畜月齢が30か月齢から35か月齢まででは増加しないと考えられた。
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