ロールシャッハ・テストの反応過程における認知・神経心理学的検討(Ⅰ) -情報処理モデルの観点から-
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概要
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ロールシャッハ・テストの反応過程における認知・神経心理学的検討が行なわれている研究はまだ少ない。そこで、本稿では情報モデルの観点から反応過程モデルを検討している海外論文を紹介し、反応過程の認知・神経心理学的解釈を行なう上での理論的基礎とした。結果、反応過程では様々な認知処理とそれに対応する脳部位が関与し、複雑な認知処理が求められることが推測された。また、反応過程の最終選択においては前頭葉が大きく関与していることが考察された。There has been little concern about the response processes of the Rorschach inkblot method from cognitive-neuropsychological studies. We reviewed a couple of studies discussing the process from information processing model, to progress a theoretical basis on cognitive-neuropsychological explanation of the process. Literatures suggested that the process might require various and complex cognitive process due to activation of corresponding brain regions. In addition, the frontal lobe should have a major role in selection decision of a response as the final process.
- 2010-03-31
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