大腸表面陥凹型sm癌の臨床病理的特徴及び深達度診断の検討
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概要
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雑誌掲載版大腸表面陥凹型sm癌20病変の臨床病理学的特徴を明らかにし,注腸X線及び大腸内視鏡所見による深達度診断の指標について検討した.20病変の各肉眼型はII a+ II c 14病変,II c 4病変,II c+ II a 2病変で全sm癌に占める割合は17.4%であった.平均腫瘍径はII a+ II c 13.9mm,II c 7.3mmでいずれも小さなうちから深部浸潤傾向が強かった.組織型では高分化型腺癌13病変,中分化型7病変であったが中分化型では85.7%がsm 2以深であった.組織構築像はNPG型が89.4%を占め,de novo癌と考えられる病変が多く,更にその70.6%がsm 2以深であった.注腸X線所見で辺縁が類円形のものと内視鏡所見で腫瘍の立ち上がりが正常粘膜からなるものは高率にNPG型であり,また注腸X線所見で陥凹が描出される病変やひだ集中がみられる病変はsm 2以深であることが多かった
- 1997-06-00
著者
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