IPO の過小値付け現象 : 不正確性プレミアム仮説の検証
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概要
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論文数日後に発行される株式について,いまいくらのビッド価格を提示するかを検討している投資家を考えよう。PO(既公開企業による株式発行)の場合,将来価格の予想が外れる可能性(以下,不確実性)を覚悟しなければならず,投資家はそれに対するプレミアムを要求する。これに対して,IPO の場合,現在価格すら正確に知ることはできないから,その予想が外れる可能性(以下,不正確性)も覚悟しなければならず,投資家はそれに対するプレミアムも要求する。これがIPOの「過小値付け」現象に対する不正確性プレミアム仮説の考え方である。株価は投資家の平均的意見を反映して決まるという前提のもとにこの仮説を定式化すると,情報の非対称性の有無に関係なく,投資家間の意見分散度の大きい銘柄ほどIPO の初期収益率は高くなるという帰結が導かれる。投資家の意見分布を推定するための情報が利用可能な部分入札方式下のIPO のデータを用いて本仮説の検証を行ったところ,妥当性を強く支持する結果が得られた。
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